身内がお亡くなりになったとき、ご遺族は悲しみに浸る間もなく、さまざまな業務に追われます。
葬儀などが一通り終わった後に、やらなければならないのが相続に関する手続きです。
相続が発生した場合、まず被相続人(故人)が死亡時に保有していたプラスの財産(預貯金、金融商品、不動産等)とマイナスの財産(借金などの債務)が全体でどのくらいあるのかを漏れなく調査する相続財産調査が必要です。
相続財産調査は相続税計算の根本でもあります。
まずは相続財産調査をして故人の遺産がどれだけあるのかをきちんと把握し、誰がどれだけ相続するか、相続税の申告をする必要があるか、金額はいくらになるか等を判断する基礎となるのです。
相続財産は、次のような全ての相続手続きの元になります。
遺産分割協議…相続人が集まり、誰が、どの財産を、どのくらいの割合で相続するのかを話し合う手続き
相続税申告…相続財産を元に申告が必要であるかどうかの判断や、相続税の計算と申告
相続登記…相続財産を相続人のものとして登記すること
相続財産調査は、相続が発生したら必ずやらなければならない非常に大事なことですが、可能性がある財産を1つ1つ当たり、各役所に問い合わせを行う必要があり、地道で大変な手続きでもあります。
相続財産をきちんと把握しないまま間違った手続きを行ってしまうと、余分な手間や費用がかかったり、次のような大きな不利益を相続人が被ってしまう場合もありますので、注意が必要です。
- 遺産分割協議のやり直し
- 相続放棄(相続開始から3ヵ月)の期限後に、大きな負債が見つかって相続放棄できない
- 相続税の修正申告や更正の請求、相続登記の追加
- 相続税の申告漏れやペナルティなど
相続が開始する際に、被相続人(故人)の相続財産がいくらになるのか見当がつかない場合など、相続財産の調査でどのような財産があるのかを最短で知り、多くの必要書類の収集や管理、税務署への相続税申告手続き、節税対策のサポートを行います。
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